わたしの名前は、美沙子。白い肌に、揺らぎながら微笑む睫毛。すらんと伸びた腕、その肌蹴た薄いノースリーブ越しに、ほんの小さな勇気を詰めて腋を見せつけるわ。
「それ、どうかしら？」
とびっきりに甘い香りのパフュームだけれど、ちょっとだけ酸っぱさが混ざったわたし独自の香り… 言うなれば、“美沙子ブレンド”が漂うその尖端は、あなたを惑わせるためだけの香りだから。
精緻に処理した腋肌から、人間らしい匂いがほのかに漂う。それは五感で感じられる、生きとし生ける証の一つだと思わなくちゃ。
「…そんなに見つめられると、わたし、恥ずかしいわよ？」
でもそれがまた良いのよね。いけないことをしてる感じがして…ドキドキ、ワクワクが止まらない。
そしてそのドキドキの中心へと僕を誘い込んでくところが、美沙子のエロさの真骨頂だから。
「そう…わたしの本気を見せてあげる」
フェロモン溢れる微笑みに誘われ一緒に乗り込む世界。それが美沙子とあなただけの秘密の宇宙。
そんな酸っぱいわたしの香りに、あなたは興奮するのかしら？ それなら、これからもっともっと興奮させてあげるわ。だって、あなたのその気持ち、わたしにはちゃんと伝わるからね。
なんてね、冗談だよ。酸っぱさと興奮の関係の不完全さに気づいてるよ。でもここではそれでもいいの。こうして一緒にいられるだけで、すごく幸せだから。
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