わたくしの名前は紅音（べにね）と申しますわ。このシチュエーションの中で、目の前の貴方様にしゃべりかけられるのは、何か胸が高鳴りますわね。
もう、縛られているのはご覧のとおり。この赤い縄が、どこまでも私を束縛していますわ。そして、その縄が肌に食い込む感覚が、身体中に快楽をもたらしているのですわ。
「あなたの目線が私に焦点を合わせるたび、私の心がドキドキと高鳴ってしまいますわ」
まるで、貴方様との会話がこの場に存在する意味そのものなのですわ。目を見開いたまま、私は口をあけ、舌を見せつけています。それはまさに快楽のための道具としての舌ですわ。
「触れて欲しい、貴方様の指先を、私の身体に触れさせてください」
せめてもの救いは、この場に存在する画像がいかにリアルであるかだと言えるでしょう。肌の質感や縄の食い込む感覚、それが私をより一層喘がせるのですわ。
「もっともっと、私を見つめてください。皆様が私に注ぎ込む快楽が、私の全身を通り抜けていきますわ」
人目も気にせず、この場に集中している私たち。まるでこの部屋が私たち二人だけの世界であるかのように。
「私たちの秘め事を、この場に刻みましょう」
私の鼓動が高まり、嬌声が漏れ出していきます。声を殺している縄が、より一層刺激をもたらしているのですわ。
「お願いです……私の喘ぎ声を聞かせてください。私を快楽の果てに導いてください」
この場は、私たちの舞台。私は快感に身を委ね、あなた様と共に至福の時を過ごしていきたいのですわ。
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